「温かい!ヌケる!伸びる!」極北の大地に育まれたアクティブ・インサレーション・フーディ

「温かい!ヌケる!伸びる!」極北の大地に育まれたアクティブ・インサレーション・フーディ


着用サイズSサイズ モデル身長178㎝

Mimic Alert Hood Men ¥36,300 (税込)全7色

Mimic Alert Hood Women ¥36,300 (税込)全6色

4方向へ伸びる化繊綿「Mimic(ミミック)」シートを封入したアクティブ・インサレーション・フーディ。動的保温ジャケットとも呼ばれる綿入りのウエアは、中綿と生地に通気性が備わり、動くたびにスポンジのように伸縮してムレを逃す。つまり、秋・冬・春の行動中でもオーバーヒートを防ぐ魔法のような防寒着なのだ。

アクティブ・インサレーション・ウエアは、フリース代わりに中間着としてアンダーウエアの上に着用するのが一般的。ややタイトに着ることで、体の動きにあわせて中綿が伸び縮みし、最大の特徴である通気性が引き出される。

適度な通気性が備わっているので、登山口の急峻な登りから積極的に着用できる。それでも汗をかきそうなときは、フロントのファスナーを開けて、ウエア内の換気を促す。

錦繍の秋山へデイハイク。樹林帯から森林限界まで、ゆっくりペースで着たまま歩ける。このように着続けられることが、アクティブ・インサレーション・ウエアの最大の利点だ。

陽が高く登ったら気温が上昇。クシュっと丸めれば、手のひらサイズに小さく収納できる。

左胸の内側には、ファスナー付きポケットが付く。低温化でバッテリーが消費されるスマートフォンを温め、すぐ手にとれるポジションとして最適だ。

袖は、ストレッチの効いた伸縮テープのみのシンプル構造。冷気の侵入をシャットアウトしつつ、手首を圧迫しないリラックスデザインだ。

4WAYストレッチの生地と中綿のおかげで、肩や肘の突っ張り感は皆無。ハイキングはもちろん、クライミングやサイクリング、バックカントリースキーなどのあらゆるアクティビティーに活躍するモデルである。

ハンドポケットの内側は、起毛生地を採用。常時、体温で温かい空気をキープして、凍えた手を温かく迎えてくれる。

肌が触れる部分には、起毛生地を当てた気の利いたデザインが秀逸。血管が肌の近くを流れる首周りは、体温が奪われやすい部位。そこを積極的に温める素材配置は、最高の着心地を提供してくれる。

ふわっと風になびくほどの軽やかさで、袖通しもスムーズ。さっと着脱できる手軽さもこのモデルのウリである。

首の裏にはループがつき、乾燥時や収納時に化繊綿をふんわりしたまま保管できる。

フードは、パネルを複数組み合わせた立体的なシルエット。ドローコードの開閉で素晴らしいフィット感を得られる。ツバなどのハードパーツがないので、ヘルメットとの相性もグッドだ。

寒い時期なら樹林帯から山頂まで、行動中もずっと着られる。いや、玄関から電車、山小屋、買い出しまで一日中ずっとだ。つまり、適応温度域が極めて広いのだ。

雪山登山やバックカントリーでは、アウターとアンダーの間に着るミドルレイヤーとして活躍する。これまで着ていたフリースジャケットが不要になるほどの快適性と、汎用性の広さである。

 

Mimic Silver Pant Men ¥30,800 全1色

Mimic Silver Pant Women ¥30,800 全1色

着用モデルSサイズ モデル身長178㎝

化繊綿シート「Mimic(ミミック)」の中綿シリーズには、パンツも展開される。摩擦が多くなるパンツは、耐久性がより求められるので生地には「PERTEX® QUANTUM」を採用している。

サイドジッパーが裾から腰まで大きく開くので、靴を履いたまま着脱が可能だ。稜線に出たら風が寒い!ってときにスムーズに着用できる。

ミミック・インサレーションのセットアップ。寒冷期の行動からテント泊の停滞まで、さまざまなシーンで重宝する。通気性があるので、このまま寝袋に入っても体温を寝袋へスムーズに移行する。

春、秋は行動できる防寒着として、冬はミドルレイヤーとして、夏は防寒着として、1日中手放せないライトで、ソフトなインサレーション・ウエアだ。

いま、各アウトドアウエアブランドからアクティブ・インサレーション・ウエアが数多く登場しいている。ミミックは、そのなかでも、やや厚手。より保温性を重視した1枚だ。それゆえに、ワンサイズアップしてアウターとして迎えるのも選択肢のひとつである。厳しい気象条件の北欧のツンドラでテストされ、生まれた1着ということを証明している。

アウトドアライターである著者は、あまりの着心地のよさにフーディとジャケットを1枚ずつ所有し、これからのシーズンはとくに手放せない1枚となっている。

Text:Shinya Moriyama
Photo:Chitose Omori

ブログ:
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