Ep4.では、レベルストークで行われたFWQ2⋆の大会に参戦した古谷大地。
シーズン初戦は天候に恵まれず、まさかの大会中止になってしまう初めての経験となった。
不完全燃焼の結果となってしまった初戦だったが、次なる挑戦にRed Mountainへ向かった。
古谷大地 ふるやだいち
<Instagram @daichi_furuya >
2001年生まれ ニセコ在住
小学生の頃にモーグル競技を3年程経験し、その後中学生の頃に地元のニセコモイワスキー場でフリースキーのキャンプイベントに参加してフリースキーの魅力を知る。
現在はニセコを拠点にフリーライドスキーをメインに大会を転戦し、BONZ crewの仲間達と共に撮影活動を行う。
戦績
2018年 Japan Freeride Open Jr.部門優勝
2019年 JFO Jr.部門2位 Open部門4位
2020年 JFO Jr.部門優勝 Open部門5位
2021年 FWQ HAKUBA 10位 JFO Open部門3位
2022年 FWQ ARAI 10位. FWQ HAKUBA 9位
古谷大地のカナダ修行 Ep.5
-Red Mountain FWQ2*-
2023年1月27日から29日にかけて、RedMountainというスキー場で行われたFWQ2⋆の大会に参戦してきました。
RedMountainはレベルストークから南に車で約4時間ほどのところに位置しています。
写真はRedMountainに向かう途中ででっかい湖の上をフェリーで渡っている様子。
1月27日RedMoutain着。この日はコースインスペクション(下見)と受付を行いました。今回もコースに入ることができるオンインスペクションでした。どうやらカナダの大会は全部オンインスペクションができるみたい??
今回の大会コースの様子。コースの斜度は急、アイテムがたくさん、バーン状況はガリガリ(これは相変わらず(笑)。)
今回のRedMountainのFWQ2⋆は少し変わっていて、1日目と2日目のランの合計点で結果が出る形式。ですが、1日目で板が外れてしまうとノースコアとなり、2日目は滑ることができないそうです。
かといって、1日目で守った滑りをしたら上は狙えないので難しいところ。。。
そんな感じで色々と作戦を考えて自分のラインも決まったので明日に備えて就寝。
1月28日。
コンディション
・天候は雪(朝から降り出したみたい)
・斜面はガチガチ
朝7時30分、リフトに乗って上へあがりコースインスペクション。
ですがまたガスで視界が悪い。。。
インスペクションが終わると、女子スノーボードからスタートですが視界が悪いため回復するまで待つことに。
前回のレベルストークの大会はガスが抜けないため中止になったので今回も中止になってしまうのではないかと不安な気持ちで待機。。。
約3時間後、少し見えるようになったので競技を開始するとの連絡が来ました。上に上がってみると、下からはガスで上まで見えない状態。ジャッジは見えているのかと疑ってしまうほど(笑)。
運のいい人はガスが抜けた中ランができているが大半が何も見えない中滑っている様子。これでは公平なジャッジができないのではないかと心配になりながらも順番まで待機。
そんなこんなでスキー男子まで回ってきました。男子スキーの1人目が滑走開始。ですが、この時この日1番のガスがかかりなにも見えない状態。。。彼は最後まで滑り切りましたが、もはやどこでなにをしたのかも分からない(笑)。
1人目が滑りおわると、またガスが抜けるまで待つことに。
1人目の彼がとてもかわいそう。。(笑)。彼を見ると、運営側に抗議している様子。それはそうだよなーと思いながら視界がよくなることを願って待機。約30分後くらいすると驚いたことにガスが抜けて太陽が見え出しました!1人目の彼はよほど日頃の行いが悪かったのだろう。。。(笑)。
ガスが抜けたので競技が再開し大会も盛り上がってきて、自分の番まで回ってきました。
落ち着いて滑ることを意識してスタート。
プランではトップセクションとボトムセクションでそれぞれ360(横に一回転する技)を入れる予定。まずはトップセクションでの360。着地も決まり完璧。凡ミスをしないようにボトムセクションのポイントまで落ち着いて滑走し、もう1つ360。着地はきまったがその後の処理で大きくブレーキをかけてしまいました。転んではいないのでそのままゴールへ。
この日は課題も残りましたが、自分のランを通せたのでひとまず納得。1日目のリザルト(結果)を見てみると、全員僅差で1位とは1点差くらいの差で意外と近かったので明日ミスをしなければまだ上位を狙える可能性はあることが分かりました。
明日はリスクはあるが攻めたラインに変更しようかどうしようか悩んだ結果、ラインは今日と変えずに着地をクリーンに決めることを目標にすることにしました。
1/29日
コンディション
・天候は晴れ
・斜面はガチガチの上に昨日の雪がうっすらのっている感じ
朝7時30分、リフトに乗ってスタートまで移動。この日は快晴で上からも下からもよく見え朝焼けがとてもきれいでした。
二枚目の写真は大会斜面を上から見た様子。
今日の成績で順位がきまることもあってみんな攻めた滑りをしていて、激しいクラッシュも多発している。
そんな雰囲気にのまれないようにけがをせず落ち着いて自分のランをすることを意識してスタートまで待機。
今日は1日目のリザルトの順位が低い選手からスタート。自分は中間位。
昨日と同じく落ち着いて滑ることを意識してスタート。
まずはトップセクションの360。着地はビタビタ。続いて、昨日よりも大きく飛んでやろうと思いながら、ボトムセクションで360。着地はしましたが、すぐにこぶにはじかれてしまいクラッシュ。。。
何回転かして転がっていき、止まったと思ったらすぐ近くに木があり
一瞬ヒヤッとしました。(怪我がなくてよかった)体制をととのえゴールへ。
会場は盛り上がってくれた様子。
悔しさをかみしめながら上位選手の滑りを見ることに。
やはりみんな攻めてくるのでやばい滑りやクラッシュを多く見ることができました。そんな中でちゃんと立ってきた選手が表彰台に乗っていました。
優勝した選手は1日目も1位の選手で、ランとしては特に目立ってめちゃくちゃやばいことをしてきたわけではなく、ただミスをせずにきれいにまとめてきたという感じでした。
今日は誰が見てもやばいと思うランをしてきた選手がいて、その選手が優勝だろうと大半の人が思っていたと思うがジャッジの観点からみると違ったみたいです。
勉強になります。。。
・今回の自分の反省点
ボトムセクションでの360の飛び出すラインを少し間違えた。
本来であればもう少し斜めに飛び出す予定でしたが、縦目に飛び出してしまった。これは少し周りの雰囲気にのまれてしまい、かましてやる!と浮足立ってしまい冷静でいれなかった結果だと思います。
今回の2日目のランはこちらです→ https://www.instagram.com/p/CoDnPZ_vcmB/?utm_source=ig_web_copy_link
初めての海外での大会を終えてみた感想としては、わかってはいたことですが周りのレベルがめちゃくちゃ高い。ですが、自分の滑りも通用はするし、上位も狙える可能性があることが分かりました。
まだ大会があるので頑張っていきたいと思います。