UPLND登山部 自由が丘 甲斐駒ヶ岳レポート

UPLND登山部 自由が丘 甲斐駒ヶ岳レポート

自由が丘店の小林です。
ゲリラ豪雨と猛暑が続いた7月前半、その予報の合間にひょっこり現れた晴れ間を狙って甲斐駒ヶ岳に登ってきました。

南アルプスの北端に位置する甲斐駒ヶ岳は標高2,967m。日本には”駒ヶ岳”と名の付く山がたくさんありますが(なんと18座も!)その中でも一番高い山が甲斐駒ヶ岳です。
険しい岩稜帯でありながらも花崗岩の白い山肌に気品を感じることで「南アルプスの貴公子」とも呼ばれています。昨夏に高山植物の宝庫であり広大なカールが美しいことで「南アルプスの女王」と呼ばれる仙丈ケ岳に登り、それなら次は貴公子を…ということで今回の山行を決めました。

登山においてテント場で過ごす寛ぎの時間の優先順位がかなり高い私は、今回もテント場で前泊というゆとりのプランを組みました。一日目のお昼には長衛小屋のテント場に到着し、翌日に控える冒険に向けて自然に癒されながら活力を蓄えました。

こちらのテント場は南アルプス天然水が飲み放題、もちろん料理にも使います。

毎回料理はテントの中から半身を乗り出してするスタイル。ウインナーを焼いたりジャーマンポテトをつくったり、お酒も進みます。

美味しいにおいに誘われたのか、鹿がやってきました。

美味しいものを食べて早めに就寝して英気を養った翌AM2:40、日が昇って暑くなる前に少しでも歩みを進めておこうとテント場を出発。登りは双児山経由のルートを選びました。夜行性の動物の声や光る眼にびくびくしながら樹林帯の中を進み、森林限界を超えた時にはすっかり明るくなっていました。

後半に待ち受けるのはゴツゴツと険しい岩稜帯。花崗岩が風化によって砂状の粒々になっていて、一歩進んではズリ下がりを繰り返し筋疲労が溜まっていきます。山頂がもうすぐそこに見えているのに、進まない…つらかったです。

下からふわふわと上がってくるガスに追い抜かれる前になんとか山頂に到着。そこには美しい雲海と360度の大パノラマが待っていました。

小さなわらじが掛けられている祠。青空に白い石造りが神秘的です。

山頂での記念撮影の時にはいつだって、あきらめずに登ってよかったと達成感を噛み締めます。しかし登って終わりではないのが登山、仙水峠ルートの下りでは疲労でパンパンの足が何度ももつれて転び大変な思いは最後まで続きました。

しかしやっぱり、登山っていいですね!

 

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