アウトドア業界の課題を解決する、新たな基準となる「黒」の誕生
毎年、多くのアウトドアブランドがフリース製品のために、ほぼ同じ色合いの「黒色」の生地を無数に発注しています。しかし、ブランドごとに独自の染色工程を用いているため、製造プロセスが不必要に複雑化し、環境への余計な負荷を生み出しているのが現状です。
こうした課題を解決するため、Haglöfs(ホグロフス)とフリース素材のパイオニアであるPolartec(ポーラテック)は、新たな基準となる「Standard Issue Black ™」を発表しました。
これは、あらかじめ大規模に染色工程を済ませた「共通のブラック」であり、両社にとどまらずアウトドア業界全体に提供されるものです。
業界共通の規格を採用することで、染色プロセスの無駄を省き、業界全体の製造効率の向上と環境負荷の大幅な削減を目指す、革新的な取り組みとなっています。
今回の取り組みを象徴するのが、限定コレクションである「The Black Capsule」です。このコレクションは、Polartec社に残っていた、微妙に色合いの異なるさまざまな「黒」の余剰生地をつなぎ合わせて作られました。
新たに生地を作るのではなく、あえて既存の異なる黒を一つの製品に集約することで、現在の「ブランドごとにバラバラに黒を作っている」という非効率な現状とその影響を視覚的に浮き彫りにしています。そしてこれが、今後の業界共通の基準(スタンダード)を確立していくための布石となっています。
Haglöfs(ホグロフス)のデザイン部門責任者であるEva Weiss(エヴァ・ワイス)は、次のように語っています。
「色の選択は、環境や社会に長期的な影響をもたらします。私たちは、素材や生地の構造が色合いにどのような影響を与えるかを深く理解し、細心の注意を払って『色』と向き合っています。業界としての明確な基準を設けることで、デザインの完全性を損なうことなく、不必要な色のバリエーションを減らすことができます。これは明確な目的に基づいた『精度の追求』であり、機能面においてもデザイン表現においても、製品をより長く愛用していただくことにつながるのです」



