Haglöfs インサレーションウェア・コレクション2023FW  ウォームウェアこそ、北欧生まれホグロフスの顔である。

Haglöfs インサレーションウェア・コレクション2023FW ウォームウェアこそ、北欧生まれホグロフスの顔である。

北欧のスウェーデンで生まれ、北極圏の厳しい自然で培われてきたホグロフス。

気象の変化が激しいスカンジナビア半島において、インサレーション・ウエアこそ、ホグロフスの真価が試されるカテゴリーである。

使用される中綿は、『DOWN (羽毛)』と『SYNTHETIC(化繊綿)』の2本柱で、モデルはフードありとなしの2タイプ。それぞれの長所を伸ばしつつ、悩ましい弱点を克服した革新的なインサレーション・ウェアの登場だ。

【DOWN (羽毛)】

復元力が高い800フィルパワーのダックダウンを90%、フェザーを10%使用した「DOWN Gold」を中綿に採用。ダウンそのものにPFCフリーの耐久撥水(DWR)加工を施し、ダウンの弱点である「濡れによるカサの縮小=保温力の低下」を軽減している。湿度が高い環境下でのテストでは、撥水効果を5000分間(約 83時間20分)持続することが証明されている。ダウンを包みこむ生地には信頼性が高いパーテックスを採用し、さらに濡れや風に強い全天候型インサレーション・ジャケットに仕上げている。ホグロフスは、動物愛護と環境保護に配慮したRDS認定を受けたダウンのみを採用。

 

Roc Down Hood Men

ロック ダウン フード〔メンズ〕

¥52,800(税込み)

 

モデル:身長178㎝ Mサイズを着用

 

【ポイント1】

 

生地には軽量&しなやかで、通気性を保ちながら高い耐水性を実現したパーテックス・カンタムを採用。ちょっとした雨雪ならアウターとしても活躍するポテンシャルを持つ。またテントの結露でダウンが濡れるストレスからも解放される。

【ポイント2】

 

厚手のグローブでも操作が容易な大きめのファスナーを採用している。たとえば、稜線に立ち、ドロップまでのスキーモードチェンジの間に、さっと羽織えるアウタージャケットとして活躍するのだ。

 

【ポイント3】

表地と裏地をつぶし縫いで縫製し、ダウンの片寄りを防いでいる。そのチューブを3段階の太さでデザイン。一番太い身頃はたっぷりとダウンを入れ、一番細い脇下=サイドは通気性と動きやすさを重視している。このような細かいディテールが、動きやすさや快適性を高めている。

 

【シチュエーション1  年中メイン防寒着として活躍】

ワンデイの厳冬期スキーツーリングから3シーズンのテント泊縦走まで、メイン防寒着として1年を通して活躍する。800フィルパワーダウンは、小さく収納できるので、バックパックの雨蓋などすぐ手に届くところに携行できる。

 

【シチュエーション2 アウタージャケットとしても活躍】

 

ダウンと生地に撥水機能が備わっているので、あらゆる天候においてアウタージャケットとして体をしっかり守ってくれる。アウターとして重ね着ができるサイジングにデザインされている。フードにはしっかりとしたツバがあり、いかなるときも視認性を確保してくれる。

 

 

【シチュエーション3 厳冬期のミドルレイヤーとしても】

 

たとえば、ゲレンデ滑走や雪山低山ハイキング、雪上キャンプなど、比較的運動量の少ないアクティビティーの中間着として重宝する。生地のパーテックス・カンタムは通気性に長けているので、比較的オーバーヒートしにくい特性を持つ。

 

 

【SYNTHETIC(化繊】 

リサイクル・ポリアミドの繊維を丸めた軽量ペレット=ミミック・プラチナを採用した化繊綿モデル。生地には超軽量な10Dのリサイクルナイロンを使用し、水を寄せ付けない疎水性が高いフーディーに仕上げている。たとえ雨や湿気で濡れたとしてもカサを維持して、どんなときでも暖かさを提供。中綿には細かくすりおろしたグラフェン(小さな炭素片)が含まれているため、発熱が早く、暖かさを長持ちさせる。

 

L.I.M Mimic Hood Men

リム ミミック フード 〔メンズ〕

¥48,400(税込み)

 

モデル:身長178㎝ Sサイズを着用

 

【ポイント1】

 

ジャケットを太陽にかざすと、リサイクル・ポリアミドを丸めたボール状のミミック・プラチナが浮かび上がった。自宅の洗濯機でも気軽に洗えて、長時間圧縮してもすぐに復元する特徴がある最新中綿素材である。着た瞬間から熱を蓄え、温かい。

【ポイント2

腕が上げ下げしやすいように、背中や身頃、脇下には斜めのキルトパターンを採用している。肩肘が突っ張ることなく、ストレスなく行動し続けられる。

 

【ポイント3】

 

袖にはベルクロ、裾やフードにはドローコードがない。それらには冷気をシャットアウトしてくれる体に沿ったストレッチ素材があるのみ。さすが「L .I. MLess is More=少ないことは豊か」シリーズを代表するインサレーションジャケットである。

 

【ポイント4】

 

右の袖を裏返して本体を詰め込めば、パッキングしやすいチューブ状に収納可能。ループが付いたユニークな携行スタイルである。

 

【シチュエーション1 アウターとして行動着に】

動きやすく、ムレにくいので、寒い時期の行動着としても積極的に着ることができる。ピタッと頭部にフィットするフードの形状もナイスだ。

 

【シチュエーション2 厳冬期はミドルレイヤーとしても活躍】

適度な通気性があるので、厳冬期はアクティブインサレーションとして、ミドルレイヤーとしても重宝するだろう。袖の通りもよく、ごわつかず、アウターとの相性もいい。

 

【シチュエーション3 3シーズンのメイン防寒着として】

見た目以上に保温力が高く、3シーズンのメイン防寒着として活躍する機能を備える。メンテナンスがラクで、生地&中綿ともに耐久性が高く、長く、ハードに使えるのもうれしい。ナチュラルな伸縮性が備わり就寝時もストレスなく着続けられた。

 

【まとめ】

 

インサレーションウェアにとって、最大の敵は、そのカサを減らす雨や汗、湿度による濡れである。雨雪のほか、オーバーヒートやテントの結露など、それらの敵はあらゆるところに潜んでいる。ホグロフスのインサレーションジャケットは、そういった悩みを払拭してくれる。

ウォームウェアの理想型は、温かく、着続けられること。寒い雪山で、着たり脱いだりはなるべく避けたいものだ。温かく、通気性を備えたホグロフスのモデルは、そんな理想をかなえた1着と言えるだろう。

 

構成・文/森山伸也

撮影/大森千歳

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