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メリノウールを1/3とり込んだテクニカルフリース【L.I.M Mid Fast II Hood Men】

メリノウールを1/3とり込んだテクニカルフリース【L.I.M Mid Fast II Hood Men】

L.I.M Mid Fast II Hood Men ¥29,700

羊毛=ウールは保温性が高く、湿度を調整してくれる素材として、優れた保温着となる。しかし、重くて、乾きにくく、伸縮性が劣るためテクニカルなウエアにするには少々難があった。

そこで化繊とミックスさせることで、それぞれの短所を打ち消し、長所を活かした半天然生地が「Polartec® Power Wool™」である。細く柔らかい上質なメリノウールを33%の割合で混紡し、ウールの特性である保温性、調湿性、着心地のよさ、防臭効果を実現した革新的なフリースである。

裏地は起毛させて、ワッフル状にデザイン。凹凸を設けることで、吸い上げた汗や湿気を素早く乾かしドライに保つ。また、汗をかいても肌離れが良く、収納時はコンパクトにできる。

厚さの異なる2つの生地をパターンに採用。バックパックが触れる背中、熱がこもりやすい脇の下と頭部中央には薄手の生地をデザインしている。適材適所で素材の特徴を活かした細かい設計で、作り手の気概を感じる。

フードは頭部にフィットする立体的なデザインで保温性をより高める。ウールのなめらかさが肌に心地よい。シワができず、薄手なのでヘルメットとの相性もグッド。

生地の切り返しに合わせてハンドポケットを付けた無駄のないデザインが秀逸。ファスナータグは、小さいけれどグリップしやすい細引きとゴムのタイプ。

左胸のチェストポケット、ふたつのハンドポケットの内側はメッシュ生地になっている。ファスナーをオープンにすれば、風を取り入れるベンチレーションとして機能する。また、濡れたグローブや手拭いなどを入れておけば、体温と通気性が相まってよく乾く。

袖には、手の甲にフィットするサムホールがある。アウターに袖を通すとき、頭上の岩に手をかけるとき、袖がめくれることがなく常時体温をキープしてくれる。

胸の「H」ロゴと、リムシリーズのアイコンはリフレクターの役割を担う。夜間に自分の居場所を他人へ知らせるありがたいスペックだ。

身長178㎝で、Mサイズを着用。ややゆったりとしたリラックス重視のフィッティングだ。よりタイトに着たい人は、ワンサイズ小さいSサイズでもよいだろう。

汗や湿気をすばやく吸い上げて、肌に残さず汗冷えを感じさせない保温力がウールの強みである。上質なメリノウールを使っているので肌触りが優しいこともメリットだ。
しかし、著者がいちばんウールに求めているのは防臭効果である。化繊素材は長く着ていると、汗と湿気が悪さをしてイヤな匂いを放つことがある。そんな匂いの元となるバクテリアの繁殖をウールは抑えてくれる。原理はよくわからないが、天然素材のチカラなのだろう。

摩擦や洗濯で繊維が抜けたり、ヨレたりと、耐久性がウールの弱点であるが、それを62%のポリエステルと5%のポリウレタンが補っている。
まさに天然素材と化学繊維をいいとこどりしたテクニカルなフリースなのだ。


Text/Shinya Moriyama
Photo/Chitose Omori

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