初秋の北アルプス・双六岳 テント泊レポート(前編)

初秋の北アルプス・双六岳 テント泊レポート(前編)

 台風に翻弄される9月。晴れ間を狙って、北アルプスの裏銀座の玄関口として親しまれている双六岳(2860m)へ。夏と秋の両方の気候があるこの時期は、暑さ対策と寒さ対策の両方を気にしなければならない絶妙なシーズン。シルバーウィークの登山装備のテストも兼ねて、テント泊で登ってきました。

ルートは新穂高温泉から小池新道で双六岳へ。双六小屋のテント場で幕営し、翌日は朝日を山頂で見て、三俣蓮華岳を登頂、三俣山荘で一休みして、双六小屋でデポした荷物を回収し、下山というピストンコース。

秋口とはいえ、まだまだ暑さの残る山道。各自2Lほど水を担いでいたものの、途中の沢で給水。冷たい湧水はライフラインですね。日差しを遮る場所も少ないので日焼け止めやサングラスなどの対策は必須です。まだまだ熱中症のリスクはありますね。

鏡平まで登ってきました。池の向こうには槍ヶ岳が見えるはずなのですが、雲の中。夕方にかけてガスが湧き、雨が降るという予報なので先を急ぎます。

しかしながらこの小池新道。しっかり登るんです。後で調べてみたところ、新穂高温泉は1090mで双六岳は2860mなので1700m以上もの標高差がありました。今回はテント泊ということもあり荷物量もそこそこ。軽く行きたいという方は小屋泊を検討してもいいかもしれません。

 

弓折乗鞍まで上がれば双六小屋まではもう少し。稜線は風が抜けるのでだいぶ涼しさを感じます。これだけ標高差があると景色の変化は目まぐるしく絶景ハイクを楽しめます。

まだまだ夏の様相の北アルプス。今回は三俣山荘までしか行きませんが、その先には鷲羽岳や水晶岳など裏銀座の山々が連なり、縦走登山のコースにもなっています。

双六小屋が見えてきました。その先に佇むのは鷲羽岳。この景色は双六岳登山の定番ビュー。

双六小屋に着いたら受付をして、テントの設営に取り掛かります。と、このとき雨がパラパラと降ってきました。「Gore-Tex®︎ PAC Jacket」をサッと羽織って急いで設営します。実はこの設営のタイミングは結構な土砂降り。風も強かったので、もし濡れていたら低体温症になっていた可能性も否めません。レインウェア、偉大です。

「Gore-Tex®︎ PAC Jacket」は防水透湿性に優れるゴアテックス素材のなかでも、軽量なタイプを採用。悪天候時の安心感はもちろん、しまっておいても荷物にならならないのが魅力です。

Gore-Tex®︎ PAC Jacket

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夕焼けを見ようと鷲羽岳方面を眺めるものの、雲は濃くなるばかり。気温も下がってきたので、インナーの防寒に「Chill Light  Zip Hood」を着用。秋の登山ではフリースジャケットが大活躍。防寒だけでなく行動時にも積極的に着られるので助かるシーンがたくさんあります。

 

Chill Light  Zip Hood

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日中の夏の名残はどこへやら。アルプスならではの静かな景色が広がります。さすがに標高3000m近くになると装備の大切さを実感します。レインジャケットはもちろん、防寒着も信頼のおけるものを選びたいですね。

音もなく更けていく夜。夏の終わりから秋にかけてはアルプスのベストシーズン。9月末には紅葉がはじまります。シルバーウィークのアルプス山行を考えている方、ぜひとも装備をチェックして挑んでいただければと思います。後編では双六岳山頂で迎える朝、そして三俣蓮華岳の縦走の様子をお届けします。

 

Photo&Text / Kosuke Kobayashi

 

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